ギルド追放ドラゴンファースト
本日購入した本はこちら。
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S級ギルドを追放されたけど、実は俺だけドラゴンの言葉がわかるので、気付いたときには竜騎士の頂点を極めてました。 1 (電撃コミックスNEXT)
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Kindleストアのあらすじはこんな感じ
超一流の竜騎士集団――S級ギルド「リントヴルム」から追放された少年・シリル。
彼が隠し持っていたのは……竜と“会話”ができる能力だった!
個性あふれる竜たちの助けを借り、周囲からの信頼を得たシリルは、ついに大きな仕事を引き受けることに――!?
これはピッコマでお勧めされたんですけど、試し読みしかなかったので買ってみました。
よくある異世界転生ものに出てきそうなドラゴンから、オリジナリティを感じるドラゴンまでたくさんのドラゴンが出てきます。
恐竜だけでなく空想上の生き物のエッセンスも取り入れられているように感じました。
個人的には「こんなデザインもアリ!」と思えるデザインで、創作意欲を刺激されます。
Kindleレビューで指摘されていたように、主人公以外が徹底してドラゴンをモノ扱いしているのは、気になる人には気になるかもしれません。
この世界のドラゴンは家畜か、もしくは犬のような活躍を見せることもあります。
なので、愛を持っている人は少なからずいるのでは?という疑問が浮かぶ人もいるでしょう。
そんなこと気にならないぜ!という方は引っ掛かりなく読めると思います。
自分もちょっと、うーん?と感じなくもなかったです……。
ただ、ドラゴンを軍事利用もしている世界なんですよね。
・戦いの道具に愛着を持ちすぎるのは良くない、という考えのもと、ドラゴンはモノであるということにした結果、一般市民にまでその思考が浸透してしまったのでは……?
・ドラゴンの力が圧倒的だからこそ、あくまで国の管理下にあるアピールとしてモノ化が必要なのでは? 絶対王政のための作戦かも……。
・なんか単純に犬よりも「かわいい」票を獲得しにくそう。爬虫類苦手な人多いし。
などと考えてみて、なんて闇の深い世界なんだろうと震えてみたりしました。
よくわからん設定は勝手に深掘りすると程よく楽しめます。1人遊びに是非どうぞ。
今は1巻までしか出てないのかな?
この巻だけでは正直なところ、よくわからないです。盛り上がりがそんなにないかな……。
全体的にゆったりとした雰囲気です。
1巻では、主人公の「ドラゴン・ファースト」はどんなものかというのと、ドラゴンの言葉がわかるという能力を使ってどう仕事をするか、この2つの説明が主なんじゃないでしょうか。
個人的に「面白そう」とは言えるんですけど、じゃあどこがどう「面白い」のか説明して! と言われるとメッチャ困る感じです。
面白いよ、面白いんだけど、今後に期待の部分も多いんだ……。別にざまあの気配がプンプンするわけでもなく、俺TUEEEしているわけでもなく、ただ真摯にドラゴンと向き合う男がそこにいる漫画だったから……。
人と人外の交流が好きなら一読してみてほしいな、とは思います。
ドラゴンさんたちは見た目も個性豊かですが、喋り方も個性があります。ドラゴンっぽいというよりも、人間くさい感じなので、キャラクターとして親しみやすい気がしますね。
だからこそ、人間と同じように相手(ドラゴン)を尊重するという主人公の姿が、周りの人々とは違い、目立って見えるのではないでしょうか。
タイトル通りに行けば竜騎士のトップに立つようなので、主人公がテッペンに至ったとき、現状の主人公の異質さが薄まっているのかが気になるところです。
立ってくれるよな?そこまで見せてくれるよな?せめてその片鱗だけでも見られるところまでコミックスが刊行されますように……。
よろしくお願いします。